皆さんこんにちは!Stir labリサーチャーのPリズム(@prism_metaverse)と申します!
今回も面白そうなクリプト系のプロジェクトを紹介していきたいと思います!
今回は、HashFlow(ハッシュフロー)と呼ばれる分散型取引所(DEX)を紹介いたします!
HashFlowは本記事の執筆時期(2021年11月22日時点)ではトークンを発行していないので、プロダクトを使っておくと給付金(エアドロップ)をゲットできるかもしれません!
給付金狙いの方も、必見の内容となっております!
※本記事は投資を推奨するものではありません。本記事を利用したことで発生したあらゆる損失にも責任は負いかねます。ご利用の際は、必ず自己責任でご利用ください。
1.HashFlowの概要
1-1.ガス代が安い
HashFlowでの取引は、通常のイーサリアムブロックチェーン上での取引と比べて取引手数料、つまりガス代がかなり抑えられます。
ガス代とは、イーサリアムブロックチェーン上に自分の取引記録を書き込む際に必要となる手数料のことです。
HashFlowでのガス代の安さを、大手分散型取引所であるUniswap(ユニスワップ)との比較で見ていきましょう。
以下にUniswapとHashFlowのガス代の比較を記述いたします。
なお比較内容は、Uniswap、HashFlowそれぞれで「ETH⇒USDC」のスワップを行う際のガス代です。
実験時のガス代は78~80Gweiです(Coingeckoにて確認)。
結果は、
Uniswapでのガス代が0.015668 ETH(実験時のアメリカドル換算は67.61ドル)
HashFlowでのガス代が0.006433 ETH(実験時のアメリカドル換算は27.79ドル)
という結果となり、HashFlowでのガス代がUniswapの約半分程度となりました!
Uniswapでの「ETH⇒USDC」のスワップ
HashFlowでの「ETH⇒USDC」のスワップ(HashFlowではガス代が94Gweiという表記となっていますが、Coingecko上では79Gweiの時に実験を行っております。)
1-2.後援の組織が有力
HashFlowの後援には、大手仮想通貨取引所FTXの創始者であるバンクマンフリード氏が手掛けるトレーディング会社「ALAMEDA RESEARCH(アラメダ・リサーチ)」が存在しています。
バンクマンフリード氏は、アフロの愛称で親しまれており、世界で64番目の富豪となっている天才トレーダーです。
世界的にも大規模な取引所であるFTXの後援を受けているということは、HashFlowの信頼性が高いと考えられます。
参考記事:ザッカーバーグの記録に迫る29歳の起業家、資産3兆円に(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
2.HashFlowのガス代が安い理由
結論を申し上げますと、HashFlowはブロックチェーン上のトランザクションに必要な処理を一部削減することによりガス代を抑えています。
厳密に言うと、Hashflowの資産価格はオフチェーンで計算され、価格曲線やオンチェーンのルーティングを処理する必要がなく、署名を確認して取引を行うだけだからです。
オフチェーンとは、ブロックチェーン上に直接記録されない情報がある処理のことです。
オフチェーンで取引を繰り返し、最終的な取引結果だけをメインチェーンに記録して取引を完了させることで、手数料と送受金にかかる時間を大幅に削減できます。
HashFlowはオフチェーンの技術が活用されているのです。
3.オープンベータ期間のキャンペーン中
HashFlowは2021年11月22日時点で、オープンベータ期間(ベータ版の公開期間)となっています。
この期間にHashFlow上でのトレードやコミュニティ活動を活発に行うことでHashFlow上でのポイント「HashScore」を蓄積することができ、上位に入ると報酬が貰えるようです!
詳しい条件については、以下のHashFlowのMediumページに公開されています。
https://blog.hashflow.com/announcing-hashflows-open-beta-rewards-system-1c92119247ed
この記事では、報酬に関する記載部分を要約させていただきました!
3-1.報酬の獲得条件
報酬は基本的に、HashFlowコミュニティの活性化へ貢献した方に与えられます。
具体的にはトレーダーと流動性プロバイダーの2者です。
現時点ではトレーダーの報酬獲得条件のみ公開されています。
流動性プロバイダーに対する報酬の条件は、2021年第4半期中に公開されるようです。
現時点においてHashFlow では流動性提供を行うことはできないので、流動性提供の機能がローンチされた段階で報酬条件が発表されるとのことです。
3-2.トレーダーへの報酬配布条件
トレーダーへの報酬は、HashScoreに基づいて配布されます。(HashScoreについては「4.HashScoreの概要と計算方法」で記述)
HashScoreの多さに応じて報酬が変化し、報酬の配布体系は以下の5分類になります。
分類1 | 1~25位 |
分類2 | 26~250位 |
分類3 | 251~1000位 |
分類4 | 1001~2500位 |
分類5 | 2501~5000位 |
合計5000人のトレーダーに報酬が与えられ、各分類に位置するトレーダーには分類ごとに異なるNFTが配布されます。
これらのNFTは、最初のガバナンストークンの配布において考慮されるようです。
4.HashScoreの概要と計算方法
※この章は少々複雑な内容になっているので、「とりあえずHashFlowを使ってみたい!」という方は「5.使い方の解説」を先にご覧ください!
HashFlowにおけるトレーダーはHashScoreでランク付けされます。
このHashScoreの値によって、報酬が貰えるか否かが決定されるのです。
HashFlowでは毎日HashScoreを得ることができます。
1日のうちに獲得できるHashScoreは、以下の3つに分類できます。
- 取引量のHashScore:最大値1
- 取引回数のHashScore:最大値1
- コミュニティ貢献に対するHashScore:最大値2
上記より、トレーダーが1日に獲得できるHashScoreの最大値は4となります。
各トレーダーのHashScoreは、オープンベータ期間中にゲットした全てのHashScoreの合計として計算されます。また報酬の付与に際するHashScoreの計算は、オープンベータの開始日である10月9日までさかのぼって行われます。
なおオープンベータ期間の終了時期は、まだアナウンスされていません。
4-1.取引量のHashScore
HashFlowのトレーダーは、取引量に応じてHashScoreが付与されます。
取引量のHashScoreは以下のように計算されます。
「全体の取引量から見た自分の取引量の割合 × HashFlowに存在するトレードペア数の重みづけ係数」
なお2021年11月22日時点ではHashFlowにはトレードペアが11個存在するので、重みづけ係数は1÷11=0.0909... で、約0.09になります。
例)
HashFlow上に2つのトレードペアしか存在しないと仮定した場合、重みづけ係数は1÷2=0.5となります。ここでは形式的に、「ETH-USDT」ペアと「ETH-USDC」ペアの2つのトレードペアが存在していることとします。
この時、以下の画像のTrader 1のケースを考えてみましょう。
「ETH-USDT」のトレードペアにおける全ての取引(取引量の100%)がTrader 1によって行われている場合、Trader 1に付与されるHashScoreは上記に示した式に基づくと、「100%( 1 ) × 0.5 = 0.5」となります。
加えて、「ETH-USDT」のトレードペアにおける取引全体の半分(取引量の50%)がTrader 2によって行われている場合、Trader 2に付与されるHashScoreは「50% (0.5) × 0.5 = 0.25」となるのです。
表にすると以下のように示すことができます。
もし、もう一つのトレードペアである「ETH-USDC」ペアでも全ての取引をTrader 1が行ったとすると、Trader 1が獲得するHashScoreは各トレードペアでの取引で獲得したHashScoreの総和となります。よって、Trader 1の取引量のHashScoreは「0.5 + 0.5 = 1」となります。
4-2.取引回数のHashScore
取引回数に応じてもHashScoreが付与されます。
取引回数のHashScoreは以下のように計算されます。
「全体の取引回数から見た自分の取引回数の割合 × HashFlowに存在するトレードペア数の重みづけ係数」
重みづけ係数は、取引量のHashScoreと同じく現時点においては約0.09になります。
例)
取引量のHashScoreとほぼ同じ原理で、取引回数のHashScoreも決定されます。
HashFlow上に2つのトレードペアしか存在しないと仮定した場合、重みづけ係数は1÷2=0.5となります。ここでは形式的に、ETH-USDTペアとETH-USDCペアの2つのトレードペアが存在していることとします。
この時、以下の画像のTrader 1のケースを考えてみましょう。
ETH-USDTのトレードペアにおける全ての取引(取引回数の100%)がTrader 1によって行われている場合、Trader 1に付与されるHashScoreは上記に示した式に基づくと、「100%( 1 ) × 0.5 = 0.5」となります。
加えて、ETH-USDTのトレードペアにおける取引全体の半分(取引回数の50%)がTrader 2によって行われている場合、Trader 2に付与されるHashScoreは「50% (0.5) × 0.5 = 0.25」となるのです。
表にすると以下のように示すことができます。
もし、もう一つのトレードペアである「ETH-USDC」ペアでも全ての取引をTrader 1が行ったとすると、Trader 1が獲得するHashScoreは各トレードペアでの取引で獲得したHashScoreの総和となります。よって、Trader 1の取引回数のHashScoreは「0.5 + 0.5 = 1」となります。
4-3.コミュニティ貢献に対するHashScore
24時間ごとに、HashFlowのSNS(Discord, Twitter, Telegram)で最も活発に活動している上位20名が選出され、コミュニティ貢献に対するHashScoreを得ることができます。
HashScoreの付与は0.1~2の範囲で行われます。
各SNSにおけるHashFlowコミュニティへの貢献度合いは、以下に挙げる指標を基にアルゴリズム的に(自動で)判定されるようです。
- 送信されたメッセージ数
- リプライの数
- HashFlowに対するフィードバック数
など
5.使い方の解説
5-1.スワップ
HashFlowの使い方は、メチャメチャ簡単です!
今回は仮想通貨ウォレット「Metamask(メタマスク)」を使用して、ETH-USDTペアの取引をHashFlowで行う際の具体的なプロセスについて解説していきます。
まずは以下のURLから、HashFlowの公式サイトへアクセスしましょう。
公式サイトへ入ったら「Start trading」をクリックします。
HashFlowへ接続するウォレットの選択画面になるので、Metamaskを選択してください。
Metamaskのブラウザ拡張機能が起動し、このようなポップアップが表示されます。
接続するアカウントを選択して、「次へ」をクリックしてください。
次に接続の許可をする画面に移ります。「接続」をクリックしてください。
接続が完了したら、以下のような画面になります。
今回はETH-USDTペアの取引を行いますので、トレードペアを変更しましょう。
「DAI」をクリックしてください。
トレードペアの一方のトークンを選択する画面になるので、ここで「ETH」を選択しましょう。
すると以下のような画面になります。
ETH-USDTのトレードペアになったことが確認できます。
では取引量を入力しましょう。今回は0.005ETHをUSDTに交換します。
そして画像の右側に示している箇所で、かかるガス代を見ることができます。
ちなみに、右側の部分ではリアルタイムでHashFlowとUniswapとのガス代を比較できます。
ガス代も確認したら「Submit Order」をクリックしましょう。
するとMetamaskのブラウザ拡張機能が起動し、ガス代が提示されます。
支払うガス代を確認したら、「確認」をクリックしましょう。
すると適切に取引が実行できたら、「Transaction Submitted」と表示されます。
大体1,2分くらい待つと、交換したUSDTの残高が反映されます。
なお画面右上にあるアドレスをクリックすると、HashFlowで過去に実行したトランザクション履歴を閲覧することができます。
以上でHashFlowの一連の流れは完了です!
給付金狙いの方は、HashScoreを蓄積して限定NFTを手に入れましょう!
なお、2021年11月22日時点ではSHIBA INU($SHIB)のトレーディング大会が開催されています!
大会の勝利条件は以下になっています。
- $SHIBの取引量が多い上位20ウォレット
- $SHIBの取引回数が多い上位20ウォレット
- $SHIBを取引したうちランダムに抽出した10個のウォレット
5-2.流動性提供(2021年11月22日時点では流動性提供の機能はありません)
2021年11月22日時点においてHashFlow では流動性提供を行うことはできません。
流動性提供の機能がローンチされた段階で流動性プロバイダーに対する報酬の条件がアナウンスされるようです。
予定では2021年第4半期中に流動性提供の機能が公開されるようです。
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筆者:プリズム(@prism_cryptos)