NFT投資に積極的!PanteraCapitalについての調査記事!
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みなさんこんにちは!Stir labリサーチャーのTOSさんです。

今回の記事はクリプトVC徹底解説の第4弾で「パンテラキャピタル(Pantera Capital)」に関する調査レポートとなっております!

この記事を見ることで、自らの投資にも活用できる知見が得られる可能性があります!

ぜひぜひ最後までご覧ください!

パンテラキャピタル(Pantera Capital)とは?

そもそも「パンテラキャピタルってなんだ?」と思った方もいるのではないでしょうか?

パンテラキャピタルとは、一言でいえばブロックチェーン・暗号資産系プロジェクトに特化したヘッジファンドです。

パンテラはビットコインがまだ7000円前後であった2013年にアメリカで立ち上げられた、米国初の仮想通貨ファンドです。

パンテラキャピタルの公式サイトはこちらから!

ベンチャーキャピタルとは、創業して間もない企業、もしくは事業が軌道に乗り始めた企業(いわゆるスタートアップ、ベンチャー)への投資を主な業務として行っている機関のことです。ベンチャーキャピタルは投資先の株式を市場公開前に取得し、投資先企業の事業展開・成長をバックアップしていきます。投資先の事業が成功してIPOで株式が一般公開されたら、公開前に取得した株式をキャッシュに交換して利益を上げます。

つまりパンテラキャピタルは、創業期や成長期のブロックチェーン・暗号資産関連のプロジェクトへ特化して投資を行っている会社ということです。

Pentera Capitalの投資先

Pantera Capitalは多くのクリプトプロジェクト、そしてブロックチェーン関連企業への投資を行っています。

ポートフォリオを見てみると、投資先は大きく二つに分けられていることが分かります。始まったばかりのトークンプロジェクト(アーリーステージトークン)と、ベンチャー企業のエクイティ(株式)取得です。

アーリーステージトークンへの投資は、効率的でスケーラブルな新しいプロトコルが対象になっています。ベンチャーキャピタルのエクイティに似ていますが、非公開段階の(企業ではなく)トークンに上場価格より割安で投資する手法です。

このトークンの例としては、0xCOSMOSkikなどが挙げられます!

ベンチャーエクイティへの投資は、ブロックチェーンエコシステムで製品やサービスを構築している企業の株式が対象になっています。パンテラキャピタルのポートフォリオ企業の投資の約半分をリードしています。

こちらの投資事例としては、1inchBraveCoinbaseといった今では有名になったブロックチェーン企業が挙げられます。

パンテラキャピタルの投資先はコチラのページからご覧いただけます。

 

Pantera Capitalのチームメンバー

Dan Morehead

Dan Morehead(ダン・モアヘッド)はパンテラキャピタルのCEOです。2013年にパンテラ・キャピタル・マネジメントを設立し、10億ドル以上の機関投資家資産を運用しています。それ以前は、Julian Robertson とともにユニコーン企業の投資ファンドである Tiger Management でマクロトレーディングの責任者兼 CFO を務めていました。最初のキャリアはゴールドマン・サックス証券で、資産担保証券トレーダーとしてキャリアをスタートしています。

Joey Krug

Joeyは2017年からパンテラキャピタルに入社し、共同CIO(最高情報責任者)としてファンドの運営に関わっています。それ以前には、2013年にイーサリアムネットワーク上に開発されている、初めての分散型アプリの一つであるAugur(オーガー)の共同創業をしています。また彼は、2013年に、音による初めてのビットコイン決済である、音とBluetoothでビットコイン決済を可能にするPOSシステムを構築しています。

Paul Veradittakit

Paulは2014年にパンテラキャピタルのパートナーとして入社し、当社のベンチャーキャピタルとアーリーステージのトークンファンドへの投資を中心に活動しています。Pantera Venture Fundsと同社のトークンファンドの立ち上げに携わり、100件以上の投資に関わっています。また、Alchemy、Blockfolio、Stakedの役員、The House Fund、Boost VC、Creative Destruction Labsのメンター、Audius、Ampleforth、Set Labsのアドバイザーを務めています。Strive Capitalではアソシエイトとして、アプリマーケティング用ツールであるApp Annieへのアーリーステージ投資など、モバイル分野への投資に注力した経験もあります。

Pantera Capital関係のニュースを時系列順に深掘り

2022年3月9日の記事 BlockWorksより【Pantera Capital’s Blockchain Fund Has $1B in Commitments

こちらの記事では、Pantera Capitalがブロックチェーンファンドに対して10億ドルの投資を行うことが発表されました。

昨年の5月には、同ファンドのために6億ドルの資金調達を検討していることを発表していたため、当初の計画から約二倍の投資量になったことが分かります。

パンテラCEOのダン・モアヘッド氏は、火曜日の投資家向け電話会議で「予想より2倍多く投資するつもりだ」と述べており、「我々の同業者はみな、同様に強力な資金調達サイクルを持っているので、その資金はすべて投資に回され、市場を上昇させるだろう」と述べています。

ブロックチェーンファンドの資産の約40%はベンチャーエクイティに、約30%はアーリーステージトークンに、さらに30%はリキッドトークンに割り当てられる予定です。

Panteraはまた、ブロックチェーンゲーム、NFT、メタバースを最もホットな暗号資産・ブロックチェーン領域のビジネスであると考えており、これらの分野にも力を注いでいます。

Panteraは、11月にWeb3ゲームインフラプラットフォームGuildFiの600万ドルのシード資金調達ラウンドに投資しています。

Panteraの幹部であるVeradittakit氏は、「ゲーム分野は、今後数年間、この分野で巨大な分野となるだろう」と指摘しています。

その理由として、「ゲーム分野は非常に実用的で、人々にとってかなり使いやすく、DeFiのようなものよりもシンプルに理解できる。」と述べています。

また、PanteraはNFT(non-fungible token)マーケットプレイス、プラットフォーム、開発者ツールへの投資にも力を入れており、NFTの普及にに力を入れています

「NFTを使ったこの市場の方向性は、デジタルアートの表現だけでなく、ビデオや音楽の表現、そしてもちろんビデオゲームのアセットも含まれます」と、Veradittakitは述べています。

 

2022年3月3日の記事 CoinDeskより【Pantera Capital Leads $10M Investment in NFT Infrastructure Startup Rarify

こちらの記事では、パンテラキャピタルが、企業がプラットフォームにNFTを追加するためのインフラ提供サービスを行なっているRarifyに一億ドルの評価額をつけたことを報じています。

他の投資家は、Enerac Ventures、Greycroft、Hyper、Slow Venturesなどです。 今回の資金調達は、企業パートナーの雇用と製品発売を促進させるために使用される予定です。

PanteraのパートナーであるPaul Veradittakitはプレスリリースで、「我々は、Rarifyチームと提携し、彼らの成長軌道を加速させ、企業、ひいては一般消費者がNFTを利用できるようにすることを楽しみにしています。」と述べています。

Rarifyは、企業が簡単な操作でNFT製品を作成、管理、拡張できるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)プラットフォームを提供することを目的としています。

このプロジェクトが実現されることにより、企業がNFTを既存製品に導入する際に直面する最大のハードルが取り除かれます。

Rarifyは現在、マーケットプレイスやアプリケーションがエンドツーエンドのNFT体験を構築するためのコマースAPIインフラを提供しています。

2021年6月10日の記事 Cointelegraphより【Pantera Capital and Arrington XRP Capital lead $5.8M Unbound Finance raise】

この記事では、パンテラキャピタルとArrington XRP Capitalが、DeFiプロトコルであるUnbound Financeの580万ドルの民間投資ラウンドを共同主導したことが報じられています。

この資金は、プラットフォームの開発に使用されることが、同社により発表されています。

Unbound Financeは、いわゆる「清算不要の担保プラットフォーム」を運営しており、その名の通り、ユーザーは担保となるトークンに対して無利息の融資を受けることができます。

Unbound FinanceのCEO兼創業者のTarun Jaswani氏は、自動マーケットメーカーは「DeFiのZero to One Innovationであり、我々はユーザーのためにより大きな利回りと資本効率を可能にするシステムを構築している」と述べています。

PanteraのCEOであるダン氏は、Unbound Financeが萌芽的なDeFi業界に与える影響について、次のようにコメントしています。

「Unboundは、流動性プールのトークンに注目することで、DeFi空間において主導的な役割を果たす大きな可能性を持っています。私たちは、UnboundチームがDeFiエコシステムのこの未開拓の部分に参加するための重要なツール構築の支援が行えることを光栄に思っています。」

パンテラキャピタルから学ぶ投資戦略

2021年の暗号資産市場において存在感があった投資先は、Layer1領域とDeFi領域だったと思います。

特にLayer1領域はEthereum($ETH)を筆頭に、Solana($SOL)、Fantom($FTM)、Avalanche($AVAX)、Terra($LUNA)などが軒並み盛り上がりを見せました。

DeFi領域では、UniSwap($UNI)やSushiSwap($SUSHI)の価格上昇を見せ、DeFiそのもの認知度が高まりました。

2022年は、どのような領域が盛り上がるのでしょうか?

この章では2022年のクリプト領域における投資戦略を、前述してきたパンテラキャピタルの動向をもとに考察していきます。

※あくまでもパンテラキャピタルの動向から導き出された筆者の考察であり、投資助言ではないことを前提にご覧いただけますと幸いです。

パンテラキャピタルの投資方針

結論から言うと、2022年に盛り上がるかもしれないセクターは

  • NFTを一般層につなげるプロジェクト(NFTインフラ開発系、NFT売買プラットフォームなど)
  • ブロックチェーンを活用したゲーム関連のプロジェクト(メタバース、GameFi領域)

の2つであると考察できます。

パンテラキャピタルの今年に入ってからの投資対象、そしてCEOのモアヘッドのコメントから、NFTとGameFiが2022年の仮想通貨市場の中心になっていくことが分かります。

2021年は暗号通貨市場が盛り上がった年ではありましたが、市場の変化のみで、実際の社会にブロックチェーン技術が浸透していたとは言い難かったと思います。

その背景には、投機対象としての仮想通貨、理解が難しいDeFiの仕組みなどがあったと考えれられます。

2022年はNFTやGameFiなどのブロックチェーン技術を利用したプロジェクトが私たちの実生活の中へ浸透してくる年になることが予測できます。

今後、私たちが取るべき方針は?

以上の理由から、一般投資家である私たちも実生活とブロックチェーンの関係を意識して投資先選定、事業選定を行うのが良いかもしれません。

そして、今年一番注目が集まる対象はGameFiだと考えられます。

なぜならば、GameFiが仮想通貨初心者ににとって一番理解しやすいからです。

一度ゼロベースに立ち返って、

  • 自分が仮想通貨のことを知らなかったらこのプロジェクト(ゲーム)を利用するか?
  • プロジェクトのGameFiの仕組みが明確であるか?

などを考慮してみるのが良いでしょう。

これからの投資で頭に入れておかなければならないことは、まだまだブロックチェーン市場は発展途上にあるということです。

数年前から投資を始めている人たちは、仮想通貨市場のアップダウンにうんざりしているかもしれません。

しかし、実生活を見てみると、ブロックチェーン技術はまだまだ浸透し始めたばかりです。

今後老若男女問わず、ブロックチェーンや仮想通貨技術を利用するようになった社会で、どんなプロジェクトが魅力的であるか、そういった未来を予測した投資が重要になっていきます。

2022年のアクションプラン

以上の考察を踏まえた今後の具体的なアクションプランとしては、

  • 多くの暗号資産ウォレットやクリプト関連の技術を導入したツールを使用し、使いやすさを比較する
  • ブロックチェーン、NFTを活用したゲームやエンタメプラットフォームに多く触れてみて、面白さや使いやすさを比較する

の2つを提示させていただきます。

今回の調査レポートはここまでとなります!当記事の情報が読者の皆様のお役に立てれば光栄です!

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