みなさんこんにちは!Stir LabリサーチャーのTOSさんです!
今回の記事では、今話題の「dAppsステーキング」について解説いたします。
特に「Astar Network」(アスターネットワーク)は日本発のパブリックブロックチェーンとして注目を集めており、理解を深めることは今後の資産形成への重要な一歩になるでしょう。
「dApps」(ダップス)「Astar Network」(アスターネットワーク)「Shiden Network」(シデンネットワーク)と聞き慣れない言葉ばかりで、難しそうに思えるかもしれませんが、仮想通貨初心者でも分かりやすい言葉でまとめていますので、是非読んでみてください!
ASTRをステーキングする前に、dAppsステーキングとは何か?
「dAppsステーキング」この言葉を理解するためには、「dApps」と「ステーキング」二つのキーワードを分けて考える必要があります。
まず「dApps」は、「Decentralized application」の略で「分散型アプリケーション」を意味し、短く「分散型アプリ」と呼ばれることが多いです。
「アプリ」と呼ばれているように、皆さんがパソコンやスマートフォンで利用しているアプリと根本的なところは同じです。
大きく異なる点は、dAppsはスマートコントラクトを応用したブロックチェーンを利用して動いているアプリであるということです。
dAppsはブロックチェーン上に存在しているため、自立分散型であり、耐久性や透明性に優れているという特徴があります。
dAppsの特徴について 出典元:Etherum.org
そして「ステーキング」は「一定期間通貨を預けることにより、金利を報酬として得る仕組み」です。
実際には「ステーキング」はマイニングの一部であり、単純な仕組みでは無いですが、利用する分には上記の理解があれば問題ありません。
では「dAppsステーキング」とは何か?
「dAppsステーキング」とはスマートコントラクト上のアプリに対してユーザーが特定のトークンをステーキングすることにより、アプリ開発者を支援し、そして同時に報酬を得られる仕組みです。
少々分かりにくいかもしれませんが、コンセプトとしてはクラウドファンディングでゲームアプリの開発者を支援していることをイメージしてください。
「dAppsステーキング」をよりよく理解するために、ここからは「Astar/Shiden Network」を例に説明したいと思います!
「Astar/Shiden Network」とは?ステーキングって何?
「Astar Network」そして「Shiden Network」はどちらも、シンガポールに拠点を置くステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発したパブリックブロックチェーンです。
Astar networkとShiden networkはそれぞれ独自のチェーンがParity(パリティー)という会社が提供するSubstrate Frameworkを利用して構築されています。
Astar/Shiden network はEVM・WASM・レイヤー2、そしてコスモスやイーサリアムといったレイヤー1のブロックチェーンに対応するdAppsのhub(中心)となること目的としたパラチェーンです。
Polkadotの公式サイトによると、現状のポルカドットのRelaychain(リレイチェーン)はスマートコントラクトに対応していません。
Astar/Shiden network はPolkadotのパラチェーンとしてスケーラビリティ問題の解決を意図しており、問題が解決されることによりAstar Network上にdApps開発者が集まり、アプリ開発が促進されることが期待されています。
Astar/Shiden networkの特徴についてより詳しく学びたい方は、こちらの公式サイトの参考にしてください。
このネットワークはAstarと書かれたり、Shidenと書かれたり、時にはAstar/Shidenと書かれたり、とてもややこしく感じると思います。
Shiden networkは実験的ネットワークとして、今現在(2021/1/6)サービスが提供されており、今後本番稼働の際にはAstar networkが使われる、と理解するのが良いと思います。
Shiden Networkは2020年の10月に提供が開始されたサービスです。
Shiden Networkでは、dAppsに対してネットワークのネイティブトークンである「$SDN」をステーキングすることで、開発者とユーザーが報酬を得られる仕組みになっています。
今後本番稼働が予定されているAstar Networkではネイティブトークンである「$ASTA」をステーキングします。
この仕組みにより、開発者はdAppsの貢献度により報酬が得られ、ユーザーはステーキング報酬として金利が貰えます。
報酬の比率としては、dappsが40%、Nominatorが10%と表示されています。
つまり、比率は開発者が4、ユーザーが1となっています。
アプリ開発者に対しての支援が積極的なことが、この設計から分かりますね。
Astar/Shiden Networkの公式サイトを見てみても、イーサリアムといった他のブロックチェーンと比較して、dApps開発者にメリットが大きいことを指摘しています。
Stake TechnologiesのCEOである渡辺創太氏のツイッターによると、サービスが提供されて30分以内に40,000以上のSDNトークンがロックされ、今年中には約150万ドル相当のSDNがアプリ開発者へ報酬として配布される予定であると書かれています。
After enabling dApp staking, more than 40K SDN tokens have been locked on dApps within 30 mins.
$15M worth SDN will be distributed to devs through dApp staking this year ($1M per month). Now we have 4 dApps. Monthly $250K per dApp. Welcome to the developer-centric platform. pic.twitter.com/AS15J2rq6n— Sota Watanabe (🌟,🌟) (@WatanabeSota) October 13, 2021
ASTRをステーキングする方法【Shidenも合わせて解説する】
ここまで、「dAppsステーキング」そして「Astar/Shiden Network」の概要を説明してきました。
では実際に利用するにはどういった準備、そしてどのような手順で進んで行くのか、気になる人は多いと思います。
そのため、これからStir labでは「Astar/Shiden Network」の使用方法を2本の記事に分けて徹底解説していきます。
今回の記事を読んでdAppsステーキングに関心を持った人は是非参考にしてください!